<10>『2~3分間身体を動かし続ける』

コロナ自粛の巣ごもりでは運動不足になりがちだ。室内で身体を少し動かしているだけでは、健康診断の中性脂肪などが上昇してしまうことはある。

「3密を避けながらウオーキングをしていただきたいのですが、急に始めると関節を痛めるなどの原因になりかねません。まずは少しずつ運動強度を上げることを考えましょう」と、東海大学医学部付属東京病院の茂出木成幸客員准教授(櫻澤医院院長)。

「当院の抗加齢ドックで指導する運動療法や食事療法は、東海大学東京病院運動指導士の黒田恵美子客員教授や管理栄養士によって、充実した内容になっています。その方法を応用すれば、自宅でも健康管理は可能といえます」

たとえば、リモートワークの仕事や居間でテレビを見て過ごすなど、座りっぱなしの人は30分~1時間に1回は立ち上がって、足踏みやスクワットを行う。このとき、2~3分間、身体を動かし続けるのがコツ。

「生活の中で、買い物などで速歩をして息が弾めば、有酸素運動になります。スクワットの筋トレを組み合わせることで、筋肉量を増やして基礎代謝を上げることも可能です」

基礎代謝が上がるとコロナ太り解消の一助になる。また、筋肉量を増やし生活習慣病の改善にも役立つ。

「家庭用の体脂肪率測定ができる体重計を活用して目標値を設定すると、取り組みやすいと思います。楽しみながら行いましょう」