(22)『アナログボードゲームでリフレッシュ』

コロナ禍のテレワークなど、新しい生活環境ではストレスがたまりやすい。自宅で仕事をしていると、洗濯機といった生活音が聞こえるなど、気が散るようなこともある。家族がいて自分の仕事スペースの確保も自由ではないと、落ち着いて仕事をするのも難しい。

「公私ともに同じスペースでは、意識して気分転換を行うことが重要になります。晴れた日は3密を避け、昼休みに散歩するというのも、気晴らしプラス生活リズムを整えるのに役立ちます」と、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。精神神経科医として数多くの会社員を診療し、ストレス発散法などの研究も行っている。

「仕事などのストレスは、毎日少しずつ発散しないと、たまる一方で心身の病気につながります。とはいえ、ストレス発散が逆に不健康につながることもあるので注意しましょう」

たとえば、ストレス発散の飲酒は、多量になれば睡眠の質を下げ、依存症にもつながる。スマートフォンのゲームしかり。お稽古ごとは時間確保や上達するための鍛錬などで、やはりストレスがかかることがある。

「一番いいのは、安価でちょっと楽しめて、短時間夢中になれることです。30分で仕上げられる簡単な塗り絵、折り紙などもいいでしょう。最近は、アナログのボードゲームをご家族と一緒に楽しむ方も増えました」

ボードゲームは、家族とのコミュニケーションもとれて一石二鳥といえる。楽しみながらストレス発散を。