■コロナストレスに注意

認知症になりやすい要因の1つに、肥満があります。スイスのジュネーブ大学が、159万人を対象に40年以上追跡した調査では、中年期に肥満だった人は認知症になるリスクが高いということがわかりました。

栄養バランスの偏りや、運動不足によるコロナ肥満が増えています。その肥満をほったらかしておくと、将来認知症リスクが高まる恐れがあるのです。

■ストレスはいけない

コロナ禍で大きなストレスが持続しています。ストレスが肥満を誘発し、肥満が認知症のリスクを高めます。運動などでストレスを解消する習慣をつけることが大事です。

昨年に執筆した著書「疲れない太らないボケない60代からの鎌田式ズボラ筋トレ」(エクスナレッジ)に、20の筋トレレシピをまとめました。どれも3分以内にできるものばかりです。会社の昼休みや、駅で電車を待っているときなど、スキマ時間を使ってやってみてください。

■ズボラでもいい

22年前「がんばらない」(集英社)を書きました。大ベストセラーになり、西田敏行さん主演でテレビドラマ化もされました。昨年は「鎌田式健康手抜きごはん」(集英社)を出しました。「がんばらない」から「手抜き」へ、そして「ズボラ」。ぼくが健康づくり運動に長く関わり、長野県を平均寿命日本一にしていく上でも、これらはとても大事なコツでした。一生懸命やりすぎると三日坊主に終わってしまうのです。がんばりすぎないで、手抜きでもズボラでも、長く続けることが大事なのです。