■円形脱毛症と認知症リスク

老い始めに心房細動になった話を書いてきました。韓国・延世(ヨンセ)大学の循環器内科のグループがこんな発表しています。心房細動患者には、薬物療法よりもカテーテル・アブレーションで正常な心拍を回復させた方が、認知症の発症リスクが27%低くなる。

ぼくはカテーテルによる電気的焼灼(しょうしゃく)術で、心房細動による不整脈がなくなりました。ただカテーテル治療後に1度だけ不整脈が再発したので、今も抗不整脈薬を飲んでいます。今年もう1回カテーテル・アブレーションを受けて、完治させようと考えています。それで、薬が一切いらなくなる予定です。「老い」始めると、1つや2つ病気はあるものです。でも心で負けないことが大事です。

■ストレスで円形脱毛症に

台湾の研究グループが発表した研究によると、45歳以上で円形脱毛症になった人は、なっていない人に比べて、認知症リスクが高いということです。

認知症は、脳の慢性炎症と関係していると言われています。ストレスが脳に慢性炎症を起こし、認知症になるリスクが高まるのです。認知症も、円形脱毛症も、ストレスの多い生活が原因になっている可能性があります。

■リフレッシュと野菜と運動

ストレスを解放するために、ときどきおいしいものを食べたり、旅をしたり、コンサートに行ったりすることは、とても大事なことだと思います。ストレスで酸化が進むので、抗酸化力のある緑黄色野菜と筋活を忘れないことです。