■睡眠障害を起こさないために

アルコールを飲むと眠りやすいと思い込んでいる人がいます。確かに、酔うと脳の働きが緩くなり気にかかることが少なくなって、さっと眠りにつくことができる。これで酒量が増えてしまう場合があります。

■中途覚醒に注意

しかしアルコールは、体に入った後アルデヒドに変わります。これが交感神経を刺激し、せっかく眠りについても中途覚醒してしまうことが多いのです。寝つきはいいけど夜中に起きてしまう、というパターンが生じやすくなります。前回話したとおり、夜中の3時はメタボを改善するためのホルモンが出る大切な時間。

これを防ぐためにはどうしたらいいでしょう。就寝の3時間前には飲酒をストップさせましょう。これが中途覚醒を起こさないコツです。胃への負荷も減り、いい睡眠へ入ることができます。できれば、食事もアルコールも夜8時までに終わらせるのが理想です。

■睡眠時間は人それぞれ

ぼくは18歳の受験の時から65歳まで、4時間半睡眠でした。ショートスリーパー。レム睡眠とノンレム睡眠が約1時間半のサイクルで回るので、短時間睡眠法を身につけている人は、4時間半でも昼間の活動に影響を与えないのです。105歳まで生きた医師・日野原重明先生も同じ4時間半睡眠と、対談した時におっしゃっていました。

睡眠時間のリズムは人それぞれです。1・5時間の倍数で考えると、4時間半は短すぎると思う人がほとんどでしょう。6時間か7時間半睡眠で、1日のパフォーマンスが良い方を選べばいいと思います。