■メラビアンの法則

カリフォルニア大学の心理学者、アルバート・メラビアンは、Face to Faceコミュニケーションには3つの要素があると分析しました。

<1>言語(言葉の意味)

<2>聴覚(声のトーン)

<3>視覚(身ぶりやしぐさ)

驚いたことに、メッセージ伝達に占める割合は、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」ということがわかったのです。「7-38-55ルール」とも呼ばれています。

■無表情では伝わらない

非言語的コミュニケーションが大事ということです。無表情や棒読みでは伝わらないのです。ここはとても大事なところです。

国会答弁を見ていると、無表情で棒読みの政治家がいます。野党からの質問に対しても、その向こうにいる国民に向かって訴えかけるように、表情豊かにわかりやすく自分の考えを伝えてほしいものです。そんな政治家が出てくれば、国の一体感がぐっと強まるように思います。

一番大切なことは、言語、聴覚、視覚の情報を一致させて、相手に説得力を持たせることです。この3つを上手に磨いておくことが、ビジネスパーソンとしても人生の成功者になるためにも大切です。

コロナ禍でソーシャルディスタンスが叫ばれる中、メールなど言語だけのコミュニケーションが増えています。しかし時には、電話で声を聞いたり、Zoomなどで顔を見ながら話したり、感染対策をしっかりしたうえで実際に会うことも、信頼関係を築くためにはとても大切です。