「話しかけても答えてくれない」「家族の話が聞こえない」。高齢社会では老いも若きも「聞こえ」が課題になってきた。

近年、加齢による難聴は認知症の危険因子として注目されている。難聴のため音の刺激や脳に伝えられる情報が少なくなると、脳の萎縮などにより認知症を発症しやすくなると考えられている。他人とのコミュニケーションの不調で抑うつ状態に陥ったり、社会的孤立というリスクにも。心身の虚弱の一因「ヒアリングフレイル」と呼ばれているのだ。

加齢による難聴を疑ったとき、一般の人でも「聞こえ」をチェックできるアプリが「みんなの聴脳力(R)チェック」。聞こえの支援機器設計などを手掛けるユニバーサル・サウンドデザイン社、東京都立産業技術センター、九州大学病院耳鼻咽喉科らの共同研究・開発によるこのアプリ、ユーザー自身で再生される音声の音量を設定後、アプリから流れる音声で聞こえた単音を入力し点数化する。回答への反応速度や聞き直しの回数などから聴き取る脳の力を把握するという。

「ヒアリングフレイル予防として東京都豊島区、大阪府豊中市、山形県山形市では(アプリで)計測の結果、難聴が疑われる際には耳鼻科の受診を勧奨する自治体が増えてきています」(担当者)。

 

(筆者の評価=3点満点)

医療者等による監修:★★★

見やすさ、使いやすさ:★★★

症状等のチェック機能:★★★

アドバイスの充実度:★★★

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