コロナ禍で外出を自粛する多くの高齢者が、生活不活発の状態に陥り、そのために要介護や認知機能低下となるリスクを防ごう。スマホのアプリ「オンライン通いの場」はそんな願いから、新型コロナウイルス対策の補正予算によって国内の長寿研究の拠点である国立長寿医療研究センターが開発した。無償で提供している。

新型コロナウイルス感染の拡大防止の影響を受けて全国で10万カ所以上ある「通いの場」の多くが活動を自粛したことが背景にある。現状が長期化すると身体活動が低下し、要介護状態のリスクが高まる。その結果、地域のつながりも途絶えてしまうという恐れがある。

アプリでは健康を維持するために必要な情報を広めるとともに、外出支援機能や外出に伴うポイントを付与する。高齢者の活動量の向上を促し介護予防に役立てる。

散歩ルートを検索する「おさんぽ支援」、自宅でできる体操を動画で紹介。食事、健康チェック、脳活動を促す間違い探し、パズルなどの「頭を鍛えるゲーム」、獲得ポイントによる地域ごとのランキング表示に加え、写真とコメントの投稿でコミュニティーへの参加を促す。「動画を見ながらいっしょに体操しよう」とかわいい孫のキャラクターが呼びかけてくれる。

今日も元気に健康で。(終わり)

 

筆者の評価=3点満点

医療者等による監修:★★★

見やすさ、使いやすさ:★★☆

症状等のチェック機能:★☆☆

アドバイスの充実度:★☆☆

Android、iOS対応(Google Play・Apple Storeからダウンロード可能)/無料