睡眠に悩みがある人は、自分の睡眠パターンを知ることがとても重要です。毎日の就寝時間、起床時間、中途覚醒の回数などを記録する睡眠日誌は、睡眠障害の治療でも使われています。

<アプリでムリなく記録>

近ごろは、睡眠状態を自動的に記録するアプリが普及しています。客観的なデータを、無理なく継続的に記録できるという利点があります。

ぼくは「熟睡アラーム」というアプリを利用し、睡眠状態をチェックしています。

<数値やグラフで、睡眠の改善点がわかりやすい>

ぼくは一時期、睡眠薬を常用していましたが、依存性が心配になり、睡眠薬を止める決意をしました。睡眠記録アプリは、その過程で活用をはじめました。

22年6月は、まだ睡眠薬を少量服用していました。アプリのデータを見ると、一晩で7分間いびきをかいています。就床リズムもイマイチでした。

そこで、ベッドに入る時間を規則正しくし、体内時計や自律神経を整えて、睡眠の質を高めるように意識しました。睡眠の質がよくなり、美容もよくなり、睡眠後半の肥満予防効果も改善。「100点満点の睡眠」と判定されました。(医師で作家・鎌田實)