肝臓の状態を知るには、まずは「血液検査」が重要。そして、そこで肝機能の「AST(GOT)」「ALT(GPT)」「γ-GTP」の数値に異常があれば、前回紹介した次の検査「腹部超音波検査」を受けます。ここで肝臓に疾患があることが強く疑われると、さらに進んだ画像検査に-。それが「超音波エラストグラフィー検査」です。
これは身体に優しい超音波検査で、この検査で肝臓の硬さがどの程度かが分かるのです。肝臓は肝炎から直接肝臓がんに進むケースのほかに、肝炎、肝硬変、肝臓がんと進むケースも多くあります。もちろん、肝硬変で亡くなる人も少なくありません。肝硬変は肝臓の線維化によって、肝臓が硬くなった肝臓の末期的状態です。超音波エラストグラフィー検査は、その肝臓の硬さを超音波機能で簡易的に測定できるので、非常に有用性が高い検査と言えます。もちろん、肝臓の硬さのみならず、肝臓は脂肪肝も最近は大いに注目されていますが、肝臓内の脂肪量の度合いもわかります。
肝硬変の疑いは血液検査でわかりますが、AST、ALT、γ-GTPから分かるのは肝炎や脂肪肝などが中心です。肝硬変は「血清アルブミン」「総ビリルビン」を知ることで分かります。血清アルブミンは肝臓だけで作られるたんぱくで、総ビリルビンは赤血球のヘモグロビンが寿命によって変化したものです。血清アルブミン値が低く、総ビリルビン値がアップしていると肝炎、肝硬変が疑われます。
この2つの数値で肝硬変が疑われると、超音波エラストグラフィー検査で肝臓の硬さをしっかり確認することが重要なのです。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

