「肝心要(かんじんかなめ)」の肝臓を守るにはどうすべきでしょうか。肝硬変、肝臓がんにならないための方法を知ってもらい、実行してください。それには、「生活習慣の改善」が何より大事です。生活習慣の改善には「食事」「運動」「アルコール」などがありますが、今回は、まず「食生活の改善」をアドバイスします。
私たちが患者さんに指導しているのは、「3つの過多」。「脂肪過多」「カロリー過多」「糖質過多」の食事は良くないので、改善してもらいます。それを行うと食事の中心になってくるのは野菜、豆類、全粒穀物、魚介類、海藻類、果物、健康的な脂肪ということになります。
全粒穀物とは精白してない穀物で、精白された穀物よりも食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれているのです。世界の健康食として知られる地中海食は全粒穀物を食しています。そして、健康的な脂肪とはオメガ脂肪酸で、これはオリーブオイル、大豆油、魚に含まれているDHA、EPAなどです。
3つの過多のカロリー過多、糖質過多にならない食事という点は、肥満の人や糖尿病の人の食生活とも絡むところ。特に糖尿病は高度な肝臓の線維化を起こしてしまうリスクファクターです。だから、糖尿病と診断されないためにも糖質の多い食事には気をつけるべき。特に、夕食は高血糖を避けるためにも炭水化物は控えめにすることを実践しましょう。
そして、栄養バランスの良い食事は当然大切なこと。どの食材にどんな栄養があるか、と考えるのはとても大変。そういう時に言われているのが「7色に輝く食事」。自分の前に食事を並べた時に、7色に輝いていれば、栄養バランスは摂れています。肉とか唐揚げばかりでは茶色だけです。食事は、「3つの過多」にならないよう改善しましょう。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

