高齢になると心配になるのが、筋肉量が減ることで起こるフレイル(虚弱)です。65歳以上の8・7%がフレイル、40・8%がプレフレイル(フレイル予備軍)といわれ、実に半数の高齢者に筋肉の虚弱が起きています。フレイルは放っておくと老化を早め、要介護状態へと進めてしまいます。

「朝タン」生活のすすめ

これを防ぐために、ぼくがすすめているのが朝食をしっかりとること。特に、朝、タンパク質をとる「朝タン」は健康寿命を延ばす習慣になります。

例えば、みそ汁。たっぷりの野菜に、タンパク質の具材を加えると「ごちそうみそ汁」になります。豚肉、サバ缶、ベーコン、カニカマ、高野豆腐などはタンパク質が豊富です。さらに牛乳を入れると、カルシウムもとれ、味もまろやかに。ぜひ、試してみてください。これをぼくは「朝乳食」と言っています。

食は健康長寿の基本

ぼくはここ数年、佐賀県に通い、「がんばらない健康長寿実践塾」の1200名の塾生たちと健康づくりに取り組んできました。筋トレやウオーキングのノウハウとともに、料理教室を開催し、健康長寿につながる食べ方を広めています。その結果、2020年には佐賀県の女性の健康寿命が、85・2歳となり、長野県、大分県と並んで全国一になりました。

「医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式長生き食事術」(アスコム)。6万部を超すベストセラーになっています。