「尿細胞診」「超音波(エコー)検査」で「膀胱がん」が疑われた場合は、精密検査が行われます。その精密検査が「膀胱鏡検査」「CT(コンピューター断層撮影)検査」「MRI(磁気共鳴断層撮影)検査」です。膀胱鏡検査は前回紹介しましたので、今回はCT検査とMRI検査を紹介します。
CT検査は尿路全体の腎盂(じんう)・尿管・膀胱にがんがないかを見る時に行います。ただ、より詳しく調べるために、基本的に「造影CT検査」を行います。これは造影剤を点滴投与して行うCT検査なので、普通のCT検査よりも少し時間がかかります。造影剤が尿路全体を満たしているタイミングで撮ると、正確な診断ができます。
ただし、造影剤を使うのでぜんそくのある方や腎機能の悪い方には使えません。この確認はしっかり行います。使えない方は単純なCT検査になるため、診断度は落ちます。あとは、この検査で、リンパ節転移、肺転移など転移もわかるので、重要な検査です。
次がMRI検査です。MRI検査は、がんがどれくらい膀胱の壁に食い込んでいるかの深達度を知るのに重要です。がんの進行度がわかるので、医師側としては手術前にある程度把握しておきたいことなのです。がんがどれくらいの深さに達しているのか、膀胱から飛び出しているのか、そういうことがMRIを撮ることでよくわかります。
CT検査は血尿があれば常に行う検査で、MRI検査は膀胱鏡検査で膀胱がんがあることがわかると行う検査です。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

