日本高血圧学会の高血圧の治療ガイドラインが2025年に改訂された。このごろ頻繁に改訂されどんどん厳しくなってきた。簡単に言うと、年齢に関係なく最高血圧が130、最低血圧が80、どちらか超えたら高血圧。

ぼくは、140/90まで(70歳以上の人は150/90まで)は、できるだけ薬を使わずに、1日減塩1グラム、野菜350グラム、スクワットをすることなどの生活指導で経過を見るようにしている。

血圧150/100以上はかなり注意が必要

高血圧はほとんど自覚症状がないため、医師から血圧を下げましょうと言われても、あまり危機感を抱かないかもしれない。しかし、脳卒中のリスクは血圧が高くなるほど高まる。最高血圧150~159あるいは最低血圧90~99は、脳卒中のリスクが3・3倍。最高血圧が180以上あるいは最低血圧が110になると、なんと8・5倍も高まるのだ。

高血圧陰謀論

高血圧学会が治療目標の引き下げを行い、基準がどんどん厳しくなるので、薬を売りたい製薬会社と医学会がつるんでいるのではないかという陰謀論めいた話が飛び交ったりもするが、実際の降圧剤の売上額は、15年度5554億円、23年度1643億円と大きく落ち込んでいる。生活指導や健康づくりが功を奏していることに加え、ジェネリック医薬品の普及などもあるが、どこかが異常にもうけようとしているわけではないのだ。

高血圧はサイレントキラー(静かな暗殺者)とも言われている。百年健康を目指すなら、血圧は少し低い方がいい。