51年前、長野県に内科医として赴任してきた。脳卒中が多く、平均寿命も短かった地域で健康づくり運動を開始。野菜を1日350グラム食べることと、塩分を今までよりも1グラム減らすことを目標にした。
野菜は1日350グラム必要
食生活改善推進員(食改さん)たちが、具だくさん味噌汁を作って地域に広めてくれた。キノコ、海藻、野菜、なんでもいいからたくさん入れたお味噌汁。これに野菜サラダを食べることで、簡単に1日350グラム以上の野菜を摂ることができる。
日本全国を見てみると、50グラムくらい足りていない都道府県が多い。野菜を多く食べると、カリウムがナトリウムを尿へ排出して血圧をコントロールし、抗酸化物質が慢性炎症を防ぎ、動脈硬化・脳卒中を減らしてくれる。
最強の野菜ブロッコリー
90歳の壁を越してもピンピン元気に飛び回れるようになるために、おすすめの野菜はブロッコリー。野菜の中で最もタンパク質が多い。歯ごたえもあるので、口腔虚弱の予防にもなる。葉酸やビタミン系も多く含まれ、細胞の若返りや骨を強くする作用がある。忙しい朝、ブロッコリーをゆでたりできないときは、通販生活の「朝たん青汁」を飲んでいる。
次はトマト。リコピンは血管の若返りを助けてくれる。ほうれん草や小松菜もいい。豊富な鉄分が貧血を防ぐ。その他、豆や人参、玉ねぎなど、とにかく野菜を1日350グラム食べることが大事。
でも「ベジタリアン」と言って完全に野菜だけを食べていては、タンパク質不足で筋肉が作られなくなり、かえって老化が加速してしまう。百年健康を守るためには、「だらしないベジタリアン」がいいのだ。

