「麻雀企業対抗戦」の決勝大会がこのほど、都内の白鷺で開催された。コロナ禍で半年以上中断していたが、昨年7月から今年1月までの4回の対戦成績上位4社の富士通、クレディセゾン、凸版印刷、朝日新聞社が対戦。総合優勝は前回に続き凸版印刷が手にした。20年度大会も開催が予定されている。

凸版印刷は新体制となっていた。前部長が今年3月をもって退社したため新たに田中靖雄さんが部長に就任。「部に参加したのは遅かったので、部長を務める自信はなかったけど引っぱってもり立てようと思った」と話した。加えて新型コロナウイルスの影響で、第4回大会を終えてから半年が経過した。練習もままならない。田中さんは「オンラインで4回だけ。準備が足りなかった」と不安を抱えていた。

そんな気持ちを吹き飛ばしたのは役満だった。田中さんは第2戦に登場。配牌から三暗刻の状態で4巡目で四暗刻単騎をあがった。「初めて。ぶるぶる震えた」と振り返ったが「勢いをつけられた」と抱いていた不安も吹き飛ばした。

田中さんに加えてエースの木村基洋さんも絶好調だった。3度1着をとりこの日の個人トップ。選手層の厚さをみせた。次回大会ではさらに参加チームが増える可能性もある。田中さんは「練習ができるかわかりませんが、3連覇目指してやりたい」と笑顔だった。