<パCSファーストステージ:ソフトバンク2-4日本ハム>◇第2戦◇14日◇ヤフオクドーム

王手をかけた工藤ソフトバンクは、所沢への切符を連勝で手にすることはできなかった。日本ハムとのクライマックスシリーズは1勝1敗。最終3戦目にもつれ込んだ。「やるしかないじゃろ。勝ったらファイナルステージ。負けたら終わりじゃ。でも、これからどうしたら勝てるか考えるわ」。試合後、達川ヘッドコーチはそう言った。泣いても笑っても、今日15日の一戦で勝負は決まる。

それにしても日本ハムとは「因縁の対決」が多い。

一昨年のシーズンは11・5ゲーム差をひっくり返されリーグ優勝をさらわれると、CSファイナルでも涙をのんだ。日本ハムとはプレーオフ、CS制度になって計4回(ファースト、ファイナル含めて)の対戦があるが、ホークスが勝ったのは14年のファイナルでの1度きりだ。時計の針を戻せば、06年に札幌ドームのマウンドで泣き崩れたエース斉藤の姿が思い浮かぶし、12年は西武を倒してファイナルに進んだものの、3連敗(アドバンテージ1勝)で完敗した。ただ、3度の敗戦とも敵地・札幌ドームだった。やはり、短期決戦のホームアドバンテージは大きい。

必勝法に頭を悩ませている達川ヘッドコーチも「安心データ」を持ち出して気持ちを整えていた。「過去に2回しかないんじゃろ」。これまでに、第1ステージ、ファーストステージでは初戦白星のチームが抜けきれなかったのは、パ・リーグでは14年間で06年、17年の西武だけだ。そう簡単に負けることはないと思うのだが…。【ソフトバンク担当 佐竹英治】