右肘内側側副靱帯(じんたい)を部分断裂したレンジャーズのダルビッシュ有投手(28)が、靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが決定的となった。今週末に執刀医など詳細を最終発表し、来週早々にも手術を受ける方向で調整が進んでいる。

 ダニエルズGMは「最終決定はまだ」としながら「現状では手術を受ける方向で動いている」と明言した。チームドクターのマイスター医師に続き、セカンドオピニオンを求めたアルトチェック医師が勧めた治療法はトミー・ジョン手術だった。同手術の権威として知られるアンドルーズ医師にサードオピニオンを仰いで最終決断を下すが同GMは「異なる見解になるとは思わない」と話しており、万全を期す意味が強い。

 同手術を受けた場合、復帰までに約12~15カ月を要するため、同GMは「本音を言えば、かなりの痛手」。だが、1度損傷した靱帯は自然治癒しないこと、昨年8月の右肘炎症でリハビリ療法を試したが結果的には失敗したことを踏まえ「ユウ、球団、医師の見解は一致している。遅かれ早かれ手術は必要」と話した。

 10日にニューヨークでセカンドオピニオンを受けた後、キャンプ地に戻ってきたダルビッシュは、翌日普段どおりに練習に参加した。今回のケガによる落胆は計り知れないが、チームメートと談笑するなど士気を下げないよう努力していた。同時に、トミー・ジョン手術を経験したチームメートらから情報収集にも励んでいるという。

 部分断裂発覚後は沈黙を貫いているが、近日中にも最終決断を下し、会見で自らの思いを語る予定だ。(サプライズ=佐藤直子通信員)

 ◆トミー・ジョン手術 損傷した肘の靱帯を切除し、他の部位から正常な腱(けん)を移植する手術。70年代に故フランク・ジョーブ博士によって考案され、当時ドジャースのトミー・ジョン投手が74年に初めて受けたことからこう呼ばれている。