【米ワシントン5日(日本時間6日)=四竈衛】来年3月の第4回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)米国代表が、日本ハム大谷翔平投手(22)との「ガチンコ対決」を熱望した。各国出場選手の一部がメジャー機構から発表され、悲願の世界一を目指す米国首脳陣はオールスター級の布陣をそろえて待ち受ける姿勢を明かした。来オフにもメジャー挑戦の可能性がある大谷フィーバーが加速しそうだ。
ホスト国ながら過去3大会で優勝を逃した米国が、今回は「大谷攻略」を念頭に、真剣勝負で挑む姿勢を明らかにした。前回大会で監督を務め、今回はGMを務めるジョー・トーリ氏(76=前ヤンキース監督)は、過去の屈辱を振り返りながら意気込みを口にした。「とてもエキサイティングな戦い。これまでもベストのチームで、常に勝つことを期待してきた。ただ、これはチャレンジ。優勝の期待もいいプレッシャーだ」。今回は7月の球宴前後から有力選手に出場意思を確認。所属球団とも連絡を取りながら、編成を進めてきた。
その一方で、他国選手、特に投打の「二刀流」で傑出する侍ジャパン・大谷の動向は注視していた。「ビデオでも見たが、とても印象的でエキサイティングな選手。(二刀流対策は)そんな心配はしたくないよ(笑い)。健康な状態で米国に来てほしい」。投手、打者としてもメジャーレベルであることは、米球界関係者の中では共通認識。ライバル国でありながら、大谷の健康状態を願う姿勢こそ、迎え撃つ米球界の期待の裏返しだった。米代表を率いるジム・リーランド監督(71)も、同氏とほぼ同じスタンスだった。「(直前の)昼食中も彼(大谷)の話題ばかりだった」とリップサービスしたうえで、メジャー入りした際のインパクトについて「新たなベーブ・ルースになるかもね」と付け加えた。
もっとも、WBCの勝敗に関しては別問題。同監督は「プロフェッショナルとして、できる限りのことをやりたい」と、意欲を隠さない。現段階では、サイ・ヤング賞2回のマックス・シャーザー投手(32=ナショナルズ)をはじめ、12年MVPのバスター・ポージー捕手(29=ジャイアンツ)、2年連続打撃2冠のノーラン・アレナド三塁手(25=ロッキーズ)らがエントリー。さらに、サイ・ヤング賞3回の左腕クレイトン・カーショー投手(27=ドジャース)らも出場に前向きな姿勢を見せており、投打とも「大谷攻略」へ向け過去最強の布陣になることは確実。大谷のみならず、世界一奪回を目指す侍ジャパンにとって、相手にとって不足はない。



