大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーが発表した試合時間短縮のための新ルールについて20日、メジャー選手から困惑の声が続々と挙がった。新ルールは1試合に監督、コーチ、選手がマウンドに行く回数を制限するもので、9回までの試合は投手交代を伴わなければ6度まで。2月下旬に始まるオープン戦から導入される見込みとなっている。

 これについてエンゼルスのマルドナド捕手は「もし試合が厳しい局面になったら、僕はマウンドに行く。もしすでに6度行っていたら、7度目も行く。たとえ罰金を科せられても、投手のために僕は行く」と、ルール破りも辞さない考えを示した。カブスのコントレラス捕手も「もし競った試合になりマウンドに行かなければならない場合、どうするのか。もし7度目にマウンドへ行くことで罰金を科せられるなら、僕はそれを払う」とコメントしている。

 ジャイアンツのエース左腕バムガーナーは「僕らはこのルールと戦う術を見つけ、この新しいタイプのベースボールという試合について理解するよう努めることになるだろう」と皮肉を述べ、カブスのエース左腕レスターは「ひどいルールだ。マウンドを訪れるのには意味がある。今日の夕食は何時にしようか、と話しているわけじゃない」と不快感を示した。

 ドジャース前田は「投手より野手が難しいと思う」、エンゼルス大谷は「やってみないとちょっと分からないところが多い」と話した。カブスのダルビッシュもかねて「なんでそんなに試合時間を短くすることにこだわるのかな」と疑問を口にしていた。