2019年の米国野球殿堂入りを果たしたリー・スミス氏(61)とハロルド・ベインズ氏(59)がそれぞれ喜びの言葉を残した。両者は全米野球記者協会(BBWAA)が選出する殿堂入りメンバー候補にはなれず、1988年から現在までに活躍した10人の候補から選考委員の投票で殿堂入りとなった。

救援投手だったスミス氏は球界第3位となる478セーブを挙げ、1997年終了時に引退。7度のオールスターと3度のローレイズ・リリーフマン賞に選出され、1991年にはキャリアハイの47セーブを記録した。カブス、レッドソックス、カージナルス、ヤンキース、オリオールズ、エンゼルス、レッズ、エクスポズで18年プレーしたが、そのうち10年で30以上のセーブをマークした。

スミス氏は電話会談で「長く待っただけ、喜びは大きい。今日ほど殿堂入りの投票で緊張したことはおそらくないだろう」と述べた。

ベインズ氏は1980年から2001年まで22年間をメジャーでプレーし、主にホワイトソックスで活躍。オールスターには6度選出され、2866安打、384本塁打、1628打点を記録し、ア・リーグMVP投票で2度トップ10入りを果たした。

ベインズ氏は「こんな日が来るとは想像もしなかった」とコメント。キャリアのほとんどを指名打者(DH)として過ごした同氏は「DHは野球の一部ではないと言う話を見聞きしたが、私は異議を唱えたい。今回の選出が他のDHの選手たちにも扉を開くものになるかもしれない」と述べている。