今年が契約最終年となるヤンキース田中将大投手(31)が23日、サイン盗み問題に関して意見を述べた。楽天生命パークで自主トレを公開。古巣楽天の後輩、則本昂大投手(29)らと汗を流した後、アストロズが処分されたサイン盗みについて初めて言及。「なくなってほしいです。やる前から勝負になってない。フェアじゃないですし、ちゃんと勝負したい」と、世界最高の舞台での真剣勝負を訴えた。

<サイン盗み経緯>

◆19年11月12日 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が、アストロズのサイン盗みを暴く記事を掲載。15~17年にア軍に所属したファイアーズ投手(現アスレチックス)が本拠地球場のセンターに設置したカメラで相手捕手のサインを盗んでいたことを実名で告白。当時ア軍のコーチだったレッドソックスのコーラ監督らも関与と伝えた。

◆同14日 MLBがサイン盗み疑惑についてアストロズを調査すると発表。

◆20年1月7日 同記者が、今度はレッドソックスが18年にいかにサイン盗みのシステムを構築したか暴露する記事を発表。MLBがレ軍も調査開始。

◆同13日 MLBが9ページに及ぶア軍調査結果を発表。ヒンチ監督とルーノーGMの1年間職務停止、500万ドルの罰金、ドラフト1、2巡目指名権2年間剥奪を発表。ア軍はMLBの処分発表を受け、ヒンチ監督とルーノーGMを解任。

◆同14日 レ軍がコーラ監督を解任。

◆同16日 メッツがア軍の選手時代にサイン盗みを主導したベルトラン新監督の辞任を発表。球団の説得によるもので、事実上の解任だった。