日本ハムからポスティング制度でメジャー移籍を目指す有原航平投手(28)の移籍交渉が、いよいよ最終段階へ入った。

これまで早い時期から本格調査を続けていたレッドソックス、日本ハムのアリゾナキャンプ(2016~19年)当時から高く評価していたパドレスがリードする形で進んだ一方、23日(日本時間24日)にはレンジャーズが正式な条件を提示。巻き返しへスパートを掛けたことで、一気に混戦模様となった。

いずれの球団も、今オフは先発投手の補強を最優先に挙げており、日本で多くのイニングを投げてきた有原を少なくとも先発3~4番手として評価。パ軍は03年大塚晶文、レッドソックスは06年松坂大輔(現西武)、レンジャーズは11年ダルビッシュ有(現カブス)を、それぞれポスティングで獲得した経験もある。レッドソックスには、野茂、松坂をはじめ、岡島、斎藤隆、上原ら日本人選手が所属し、メディカルスタッフにも複数の日本人が所属。また、日本ハムがパ軍(08~17年)、レンジャーズ(18年~現在)と業務提携するなど、3球団とも日本球界や日本人選手との縁が深く、サポート体制が充実している点は遜色ない。

交渉期限が米東部時間26日午後5時(同27日午前7時)に迫る中、現状では、ほぼ“三つどもえ”とみられる。現地では一般的にクリスマス休暇中だが、各球団と代理人ジョエル・ウルフ氏との間でギリギリの攻防が続けられそうだ。