19年7月に遠征先のホテルで急死したエンゼルスのタイラー・スカッグス投手に関する裁判が15日(日本時間16日)、テキサス州フォートワースで行われ、元同僚のマット・ハービー投手(32=オリオールズFA)が、元球団広報部長のエリク・ケイ氏が半合成麻薬「オキシコドン」を提供していたと証言した。また、C・J・クロン一塁手(32=ロッキーズ)、マイケル・モリン元投手(30)、キャム・ベドロジャン投手(30=フィリーズ)の3人もエ軍在籍時、同氏から複数回にわたって薬物を受け取っていた事実を証言した。

ハービーはメッツ在籍時からコカインを常用していたことを認めたほか、スカッグスに中毒性のある強力な鎮痛剤「パーコセット」を複数回にわたって提供したことを証言。2人は、それらの薬物を本拠地エンゼルスタジアムのクラブハウスやダッグアウト内で服用していた衝撃的事実を明かした。

これまでの捜査では、スカッグスはオピオイド系鎮痛薬のオキシコドンとアルコールを摂取して就寝し、嘔吐(おうと)物を喉に詰まらせて死亡したことが判明。オキシコドンなどは医師の処方なく提供することが禁じられた薬物で、ハービーは麻薬ディーラーから入手したことを認めた。

ケイ氏の裁判は今後も継続される予定で、球宴出場経験もあるハービーをはじめ、複数選手が薬物を常用していた事実が発覚したことで、球界全体の「薬物禍」があらためてクローズアップされることになった。