大リーグ、エンゼルスの新しい本塁打セレブレーションに使われている兜(かぶと)を制作した甲冑工房丸武(丸武産業、鹿児島県薩摩川内市)の田ノ上智隆社長が10日、大谷翔平投手が初めて兜をかぶったことを喜んだ。田ノ上社長はこの日早朝、仕事のため博多に車で向かっていた。試合経過が気になり、途中のサービスエリアでツイッターを見たところ、大谷がブルージェイズ戦で3号2ランを放ち、兜をかぶったという情報を確認できたという。「一瞬、ん?となって、実感するまでタイムラグができました。びっくりしました。その後、喜びが。画面に張り付いている時よりも、観てない時のほうがホームランを打ってくれるもんですね」と笑いながら振り返った。

エンゼルスが使っている兜は、1つ33万円(税込)。デザインは有名武将のものなどではなく、同社オリジナル。サイズも同社の基準のもので、特注ではないという。同社は1958年設立。制作した甲冑は、黒澤明監督の映画「影武者」や「乱」、大河ドラマなど数々の映像作品の撮影で使われ、今年1月公開の映画「レジェンド&バタフライ」でも使われている。

今回は思わぬ形で話題になり、問い合わせや激励の声も集まっている。「今朝も鹿児島のお客様から、鹿児島で作っていると聞き感激しました、頑張ってください、という電話も入っていました。頑張っててよかったなと思います」と田ノ上社長。端午の節句が近いこともあり、問い合わせもあるが、今年はもう間に合わないという。