昨季2度目のア・リーグMVPに輝いたドジャース大谷翔平投手(29)が27日(日本時間28日)、ニューヨークで開かれた全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の「アワードディナー」に19年以来5年ぶりに出席し、全文英語でスピーチした。前回のスピーチで掲げた“公約”こそ果たせなかったものの、全身ブラックのスタイリッシュないでたちと流ちょうな英語で喝采を浴び、世界中のファンを魅了した。

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5年前よりさらに精悍(せいかん)さを増した大谷が、堂々とした姿で登壇した。MVP盾のプレゼンターを務めた前アストロズ監督のダスティ・ベーカー氏から「彼は優秀なだけでなくハンサムだよ」と愛情あふれる紹介をされると、笑顔で「サンキュー、ダスティ。紹介と温かい言葉、ありがとうございます」と軽妙なやりとりを見せてスタート。「権威ある賞をいただけてとても光栄」。周囲への感謝の言葉を並べた約2分間のスピーチを終えると、称賛の拍手に包まれた。

昨季は44本塁打で日本選手初の本塁打王となり、投手でも10勝。オフにFAとなり、史上最高額の10年総額7億ドル(約1015億円)でドジャース入りした。昨季まで所属したエンゼルスには「6年間ありがとうございました。あなた方のサポート、そして私がとても情熱を持っているこのゲーム(MLB)をプレーする機会を与えてくれたことに常に感謝しています」と述べれば、ド軍には「私を信じてくれてありがとうございます。私のキャリアの次のステージを楽しみにしています」。通訳の水原氏にも「もちろん、いつも一緒にいてくれる水原一平さんのサポートにも感謝したいです」と感謝を送った。

ア・リーグ新人王を受賞し臨んだ前回スピーチ(MVP受賞時の22年はコロナ禍で中止)では手元の用紙を見る場面が多く「次回この場に立つ時は、このチートシート(カンニングペーパー)なしでできるようにしたい」と結び、会場の笑いを誘った。今回も用意したメモを見る場面はあったが、会場や壇上の人に顔を向けるなどリラックスした様子で思いを伝えた。

日本のファンに向けても「日本のみなさんからの絶え間ない、情熱的な応援が僕のプレーの支えになっています」と感謝。そして「世界中のファンの皆さんへ」として「自分だけでなくメジャーリーグをサポートしていただき、感謝します」と語り、メジャーの顔としての責任感と自覚も示した。

◆アワードディナー 全米野球記者協会(BBWAA)により選出された新人王やMVPなどの各賞受賞者を表彰する恒例のディナーショー。今年で99回目。BBWAAニューヨーク支部の主催で毎年マンハッタン内の高級ホテルで行われ、ニューヨークだけでなく全米各地から記者や球界関係者が集まるほか、テーブル席が一般向けにも販売されている。今年は1席325ドル(約4万7100円)。参加者にはドレスコードがあり、ブラックタイ(タキシード着用)などの格式高い服装が推奨されている。