ロッキーズ菅野智之投手(36)が5日、本拠地クアーズフィールドのフィリーズ戦で移籍後初勝利を飾った。標高1600メートルにあって気圧が低く、ボールが飛びやすい球場で6回4安打5三振で1失点。チーム9試合目で初のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)という、抜群の内容だった。
最大のピンチを笑顔で切り抜けた。3-1の5回2死一塁、ターナーを平凡な右飛に仕留めたはずだった。しかし、先制本塁打の右翼手モニアックが太陽を目に入れ、捕球できずに二塁打に。二、三塁で、昨年の本塁打王シュワバーを迎えた。「四球だけは絶対に嫌だった。今日の一番いい球をしっかり投げ込もうと、スライダーを続けた」。気圧の関係でスプリットが不調。腹をくくった。
4球連続のスライダー系で飛距離128メートルの中飛に抑えた。「すごい大きいアウトでした。あれがアウトなのかヒットなのかホームランなのか、今日の試合の流れを左右した」。フェンスの手前まで飛んだだけに、笑みを浮かべて胸をなで下ろした。
昨年はスプリットが最多24%の構成比も、スライダー系を38%と軸球にした。「いろんなピッチミックスで投げるというのが僕の強みだと思う」。この日は6球種を自在に投げ分けた。特殊な球場が今季の本拠地だ。「変化球の独特な動きだったり、そういうものを味方につけることもできる。プラスの面だけを考えて投げています」。打者有利の定説を覆していく。



