【トロント(カナダ・オンタリオ州)6日(日本時間7日)】ドジャース大谷翔平投手(31)が、衝撃的な1発で敵地を騒然とさせた。ブルージェイズ戦に「1番DH」で出場し、6打数2安打。6回の第4打席で中越えに2戦連発となるソロ本塁打を放った。昨季からの連続出塁を41試合に伸ばし、自己最多を更新。試合前にはブルペン入りし、8日(同9日)のブ軍戦先発へ調整した。昨季ワールドシリーズの舞台でチームはともに今季最多の17安打14得点で大勝。大谷の本塁打を9割以上、現地で見てきた斎藤庸裕記者が驚きを込めて振り返った。ブ軍の岡本和真内野手(29)は4打数2安打だった。
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とんでもないホームランが出た。大谷は状態が上向きの時期に、そういう1発がある。6回無死、左腕マンティプライの内角低めツーシームを捉えた打球は、角度25度でセンター方向へ伸びた。試合後、中継局のインタビューで「いいコースでしたけど、いいアプローチができた」と回答。シンプルな振り返りだが、ベイツ打撃コーチによると「左打者なら一塁ゴロになりやすい」というボールを本塁打としたのは、もはや技術論の域を超越していた。
左投手が投じたインコース低め、しかもボールゾーンに外れていた。球速87マイル(約140キロ)で、高速シンカーのような軌道だった。MLB公式のデータ解析サイト「ベースボールサバント」によると、同じコースのツーシームに対して大谷は通算12安打。これまではシングルヒットと右翼線への二塁打のみで、本塁打としたのは初。同打撃コーチは「素晴らしかった。体の内側からバットを差し込むように出して、拾う感じ」と、打ち方を分析した。
メジャー通算283本塁打のうち、担当記者として260本ほど現地で見てきたが、サイドスローの左腕のシンカー系はどちらかといえば苦手としていたはず。おそらくゴルフのようなインサイドアウトのスイングで、ボールの動きに対して瞬時にバット軌道を合わせ、貫くように押し込んだからこそ打球が伸びた。ベイツ打撃コーチでさえ「クレイジーだ」と驚きを隠せないほどの技術の高さ。この日、2打席連続本塁打を放った同じ左打者のラッシングも「彼が最高の選手と呼ばれるには、それなりの理由がある」と表現した。
昨季のワールドシリーズ激闘の舞台で、毎打席お決まりのブーイングを浴びた。試合後の質疑応答では「いいことも悪いことも、もう終わったら忘れて、次の日に切り替えて、プレーしたい」とコメント。4戦3発、4試合連続マルチ安打に慢心するはずもない。スロースタートの開幕から一気に、らしさ全開の状態に近づいてきた。
▼ドジャース大谷が2戦連続の3号を含む2安打。これで昨年8月24日から連続試合出塁を41に伸ばし、09年イチロー(マリナーズ)の日本人最長にあと2と迫った。現在継続中の選手では最長。球団では7位タイで、94年8月10日~95年6月6日エリック・キャロスに並んだ。1位はブルックリン時代の54年スナイダーの58試合。ロス移転後の1位は00年グリーンの53試合。



