【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)24日(日本時間25日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(27)が持ち味を発揮し、今季4勝目を挙げた。ブルワーズ戦に先発し、7回7安打1失点。2回に先制点を与え、5回以外は毎回走者を背負ったが、崩れることなく最少失点で抑えた。四死球で走者をためてから失投を重ねたブ軍の投手陣と比べ、不利な状況からの制球力は歴然の差。精密なコントロ-ルが際立った。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)は、3打数ノーヒットに終わり、連続試合安打は9で止まった。
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奪三振は多くない。安打も毎回のように浴びた。それでも“精密機械”の山本が本領を発揮した。
1回無死一塁、左の好打者チュラングに対し、3ボールとした。ここからが、一線級だった。四球狙いで見送る可能性が高い4球目は、内角高め速球でストライクを取った。3-1となり、打者は打ち気に変わる。それを利用するかのように、外角低めギリギリにスプリットを制球した。
甘く入れば危険な一方で、ストライクゾーン四隅を狙いすぎると四球でピンチが広がるリスクもある。「あんまり変わらないですね。しっかり、思い切って投げるだけ」。揺れ動かない心が、精密なコントロールの土台となっている。反復練習を重ね、再現性を高めた6球種全ての制球力。「カウントが悪くなっても、いろんなボールを投げられるのは自分の長所の1つだと思うので、自信を持って投げられた」と胸を張った。
ブ軍の投手陣は対照的だった。同点の5回無死一塁から、先発スプロートは四球でピンチを広げて降板。2番手の左腕ドロハンはフルカウントからのツーシームを4番タッカーに右翼線へ運ばれた。流れを左右する場面で痛恨の、ど真ん中の失投だった。
6回裏、山本は連打で1死一、二塁のピンチを背負った。ここでも、失投をしなかった。5番の右打者ボーンへスプリットを再び低めいっぱいに制球し、併殺を取った。投げ合いのコントラストが、山本のすごみを際立たせた。
打者の芯を微妙にずらし、2度の併殺打で流れをつかんだ。「基本通り、そういった意識で投げましたし、(走者を背負って)クイックになってからも、落ち着いて投げられたので、ああいう結果につながったのかなと」。三振が少なく、しぶとくバットに当ててくる相手打者の積極性を逆手に取った。「振ってくる前提で準備はしていましたし、とにかく集中して投げました」。7安打でも1失点。不変の緻密(ちみつ)さが光った今季4勝目だった。



