ワールドシリーズ3連覇への足場が固まった。レッドソックス戦の試合直後にスクバル獲得の緊急ニュースが入り、選手や球団担当ら番記者を取り巻く現場が一気にざわついた。超大型の長期契約を交わすとみられるスクバルを獲得できるのはドジャースではないか。昨季シーズンオフからささやかれていた動きが、現実となった。

強力先発陣の層が、これ以上ないほど厚くなった。経験豊富な左腕スネル、右腕グラスノーらの復帰が近づいており、8月には先発ローテーションに加わる見込み。現状では次回登板のメドが立っていないが、左ひざの回復に努めている大谷翔平投手(32)も、シーズン終盤とポストシーズンを目指して復帰させる方針となっている。

3日前、フリードマン編成本部長は「緊急で補強する必要はない」と言っていた。復帰を見込んでいる主力投手陣を加えれば、現状で固まっている先発ローテ投手のいずれかの選手を救援に回すことができる状態になる。飽和状態と言える層の厚さでも、3連覇を目指すド軍はチーム強化の手を緩めなかった。

スクバルの獲得により、最悪の事態に対処も可能となる。左ひざが万全ではない大谷は、状態を整えると同時に打者出場を続けている。打撃好調で、左ひざが打撃に影響することはないとされているが、走塁など予測できないアクシデントで状態が悪化する可能性は否定できない。大谷本人も「どの程度良くなるのかという、悩ましい部分もある」と、不透明であることも明かしている。仮に状態が悪化すれば、シーズン終盤での投手復帰は非現実的だ。それでも、スクバルがいる。現状でも圧倒的に強い王者が、さらに頑丈に、とてつもなく強くなった。(ロサンゼルス=斎藤庸裕)