【デトロイト(米ミシガン州)29日(日本時間30日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(32)が、投手復帰の壁に再びぶつかった。前日にブルペン投球を行い、復帰間近とみられていたが、左ひざや右上腕二頭筋の状態が万全ではなく、見送られた。ロバーツ監督は次回登板のメドを設定せず、白紙の状態。7月下旬と同じような形で当面は打者出場を継続する見通しとなった。チームは、タイガース戦でサヨナラ負け。つながりを欠く打線の起爆剤として、打者大谷の完全復活が期待される。
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打球に本来の強さがなかった。大谷は3回の第2打席、左前打をマーク。内角速球に差し込まれての詰まった打球だった。8回の第4打席は、タイガースの左腕シアーズのスライダーをすくい上げたが、力ない一直で凡退。足早にダッグアウトへと引き揚げた。直近5試合で打率1割8分2厘。本塁打はなく、豪快な打撃が影を潜めている。連動するように打線もつながりを欠き、得点力不足が際立ってきた。
この日も、わずか1得点に終わった。ロバーツ監督は「何が足りないのか分からない。こういう状態は長い間、続いている」と頭を悩ませた。今週から始まった敵地アトランタでのブレーブス戦以降、5戦で1試合平均得点は2・2点。同監督は「安定していい打席を送っているという意味では、おそらくフレディ(フリーマン)とフェドゥシアが一番いい。マックス(マンシー)も粘って、いい打席を送っている」とし、大谷の名前は挙げなかった。
大谷は前日のブルペン投球後、左ひざと右上腕二頭筋を含めて状態が万全ではなく、復帰登板は再び白紙となった。もちろん、投手・大谷の復帰はチームにとってプラスになる。だが、同監督は「ショウヘイの打者としての価値は非常に大きい。それを損なうわけにはいかない。もし、投げることが打撃に影響する可能性があるなら、無理して投げさせる必要はない」との考えを示した。先発陣が豊富なチーム状況を踏まえれば、優先すべきは打者・大谷の完全復調とみている。
ライブBP(実戦想定の投球練習)を行った22日以降の打率は1割4分3厘。ロバーツ監督は再び投球プログラムを停止することについて「まだその判断はしていない。我々としてはまず、明日の登板を選択肢から外す。そしてロサンゼルスに戻って、どういう状態なのかを確認して、それから先を考える」と話すにとどめた。打者優先で専念させるのか、シーズン終了間際まで二刀流復帰の可能性を探るのか。いずれにしても、また試練が訪れた。



