ドジャースは、打線テコ入れの大胆策が難敵攻略につながった。地区シリーズここまで2試合は「2番DH」の大谷翔平投手(32)を「5番DH」に下げ、ブレーブス・セールと好相性(16打数5安打、2本塁打)のフリーマンを2番に上げた。上位4人のうち右打者を3人起用。早い回で降板させる狙いを徹底した。
序盤から各イニングで20球前後を投げさせた。ロバーツ監督は「粘っても結果が出ないと、そこ(ゲームプラン)から外れてしまいたくなることもある。でも今夜は、最初から最後まで粘り続けることができた。それだけこの試合が重要だった」と打線をたたえた。
1番打者のベッツが、その意識をリードした。ロバーツ監督から「最初の打席が、流れを作った」とたたえられた1打席目。7球目を一塁側に打ち返し、泥臭い内野安打を放った。2打席目は2ストライクと追い込まれてから左前打。3打席目は三ゴロも、6球を投げさせた。1球目のストライクは振らず、見逃し。安打の確率が高いファーストストライクを捨てた。上位の右打者T・ヘルナンデス、スミスも同じように球数を投げさせる作戦を徹底した。
ジワジワとボディーブローでセールを攻めた。ポストシーズンに強い“ミスター・オクトーバー”の9番キケ・ヘルナンデスが4回、先制2ランで流れを一気に引き寄せた。勝負強いフリーマンが追加点のソロ本塁打で3得点。大谷を5番に変更し、機能した打線にロバーツ監督は「キケを入れたことも良かった。選手たちがセールを相手に本当にいい仕事をしてくれた」とねぎらった。勝敗を分けた大きな一手。全員野球で、シリーズ突破へ大きく前進した。(アトランタ=斎藤庸裕)



