プロボクシングWBC世界バンタム級王者井上拓真(30=大橋)が25日、東京ドームホテルで2度目防衛戦(27日、トヨタアリーナ東京)に向けた公式会見に出席した。約10カ月ぶりの再戦となる同級1位那須川天心(28=帝拳)との対決を控える。7月23日、東京・新宿区のファン公開で行われたカード発表会見以来となる両者の対面となった。
今年5月、東京ドームでの井岡一翔(志成)戦以来、約4カ月ぶりのリングとなる。コンスタントに試合が組まれている井上は「コンディションとしては、ものすごく順調にきている。モチベーションも第1戦の時と変わらず、自分自身の練習でぬかりなく仕上げてきた。明後日には良い結果が出ると思う。(迎え撃つ)自信は120%ある。そして大橋ジムで前回以上に一丸となって、しっかりと返り討ちしたい」と王者の風格を漂わせた。
7月からスパーリングを開始。8月には4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(33=大橋)ら「チーム井上」で北海道・夕張合宿を消化。約1週間の走り込みを続けた。その後は19年大みそかに井岡に挑戦した経験もある技巧派サウスポーで現WBO世界バンタム級13位のジェイビエール・シントロン(31=プエルトリコ)をはじめ、メキシコ人パートナー2人とスパーリングを継続してきた。
井上は「一瞬たりとも目が離せない展開になると思う。自分が王者になって防衛戦も含め、良い結果が出ている。変わらずに良いコンディションと良い試合が出ているので、しっかりと返り討ちできるという自信がある」と言い切った。
指導する父真吾トレーナー(55)は「第1戦と同じく気持ちが入っている。心技体、しっかり色濃いトレーニングができた。いろんな引き出し、パフォーマンスをみせてくれると思う」と手応えを口にした。前回は王座決定戦となるが、今回は王者として挑戦者の那須川を迎え撃つ立場。井上は「すべてに警戒し、すべてに上回って、しっかりと完封するだけ」と静かに燃えていた。【藤中栄二】

