“人獣”中村寛(29=BK GYM/RISEワールドシリーズ2025 -61・5キロトーナメント王者、第8代RISEライト級王者)が快挙を成し遂げた。

ラジャダムナンスタジアム認定ライト級(-135ポンド=約61・23キロ)王座戦(3分5回)で、王者のイゴール・ベクレフ(23=ロシア)に挑戦。1回こそ、いつものスロースターターぶりでほとんど何もしなかったが、2回にギアを入れた。2分39秒、左の三日月蹴りを突き刺すとベクレフはもん絶。そのまま立ち上がることができず、中村が伝統のラジャダムナンスタジアムでムエタイの世界王座を手に入れた。

試合後のマイクでも中村の独壇場。ファンの間では“カングリッシュ”とも呼ばれる英語で堂々と答えた。ベクレフは強い王者で、ロシア人のスタイルはタフだから気をつけていたという中村は「1回はスローにスタートして、2回にKOするのは作戦だったのか?」と聞かれると「そう、試合を楽しみたかったから。今の俺、格好良すぎる」とニヤリ。「ベクレフ選手を三日月蹴りでKOするのは最初から考えていたのですか?」という質問には「もちろん。彼のお気に入りのフィニッシュブローは三日月でしょ? だから自分が教えてあげようと思って」と自信満々で話した。

KO直後の刀で切りつけるパフォーマンスも含め、ヒューマン・ビースト中村の“人獣劇場”にスタジアムのファンは大いに沸いた。