「K-1 WGP 2016」が3日、東京・代々木第2体育館で行われ、初代フェザー級王座決定トーナメントで、武尊(25)が優勝した。1回戦でジェイミー・ウィーラン(22=英国)に判定勝ちし、準決勝でユン・チー(20=中国)を2回TKO。決勝で小沢海斗(23)から1回に2度のダウンを奪い、3-0で判定勝ちした。武尊はスーパーバンタム級との2階級制覇を達成した。

 やはり、役者が違った。満員の会場からわき上がる「タケル」コールの中、武尊はどんどん前へ出た。1回終盤、連打で小沢から最初のダウンを奪い、左フックで2度目のダウン。その後、小沢はゴングに救われたが、力の差を思い知らせた。事あるごとに小沢から「むかつくあいつをぶっ倒す」とかみつかれてきた遺恨試合。6月の57キロ契約ノンタイトル戦では小沢に競られ、僅差の判定勝ちだったが、今回はジャッジ全員が30-25という大差のフルマーク勝利となった。

 念願の2階級制覇を成し遂げ、武尊節もさく裂した。「有言実行しないとスターじゃない。しんどかったが、俺がチャンピンにならないとK-1は大きくならない」。ただ、リング上では目標達成に涙した後、小沢に「ありがとう」と声をかけていた。「今も嫌いだが、言った通りに(決勝まで)上がってきてくれて、バチバチと拳で会話できたから」と照れ笑いした。

 武尊は今年も団体の顔として年末のRIZINへの出場に意欲を見せた。「大みそかはK-1チャンピオンの俺がいないと盛り上がらない。K-1を昔のブーム以上にする」。常に新生K-1の先頭に立ち、引っ張っていくことをファンに誓った。