同級王者竹迫司登(27=ワールド)が10連続KOで初防衛に成功した。同級3位佐々木(ワタナベ)に強烈な右ストレートを打ち込むとレフェリーストップ。2回2分11秒TKO勝ちした。

佐々木は6年ぶりの挑戦で返り咲きを狙っていた。一戦にかける思いで初回から打ち合いになった。竹迫は「気持ちが伝わってきた。パンチも重く、もらいすぎは危ないと。熱くなった」と振り返る。右ストレートが決まり出すと優位に。2回にも強烈な右が入ると、佐々木はグラグラでロープまでふらつく。コーナーで連打にレフェリーが止めた。

3月に90秒KOで王座を獲得したが、前回は相手が現れずにノンタイトル戦だった。初のメインに空回りし、最長の7回を要した。その一戦を除く9戦はすべて3回以内に試合を決めている強打者。「冷静がテーマだった。倒すまでの組み立てがまだまだ。ボディーとかカウンターとかを打ちたかった」とまずは反省した。

実はベルトを自宅に忘れ、コミッションから借りた。「単純に忘れました」と謝ったが「タイトルというより、試合という意識でやっている」とも話した。

陣営では来年はまず指名試合をこなし、その後は東洋太平洋やWBOアジア太平洋王座などに照準を当てる。海外修行のプランもある。

国内の連続KO最多は15に、竹迫は「日本記録更新を同時進行しながら、世界へステップアップしたい」と意欲を示した。