ボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が26日に都内で行われた。V2戦となる同級王者三代大訓(24=ワタナベ)は58・8キロ、同級4位でシルバー王者の渡辺卓也(30=青木)はリミット58・9キロでパスした。

昨夏にはスパーリングして互いの実力を知る者同士。中大出身で7戦6勝(2KO)1分けと無敗のホープと、45戦目で4度目の王座挑戦となるたたき上げの対決となる。

三代は初防衛戦で日本同級王者末吉大(帝拳)と統一戦も、三者三様で引き分けた。左は得意だが、右は大振りと課題にし、右ストレートを磨いてきた。「総合力が高く、国内に4、5人いる強い選手の一人。ベルトよりもやらないといけない相手と思っていた。流れの中でKOを狙いたい」と気合を入れた。

渡辺は国内では2年ぶりで、これまで地域タイトルを5度とったが、日本は2度と東洋太平洋王座挑戦は失敗してきた。30日に上海で再起する同門の前世界王者木村翔とは同じ年。「国内はやっぱり楽。久々で成長した姿を見せたい。木村には刺激をもらってきたが、今回は勝利のバトンをつなぎたい」と意気込んだ。