UFCで史上初めて2階級同時に制覇した元王者コナー・マクレガー(30=アイルランド)が電撃的に現役引退を表明した。

25日(日本時間26日)、自らのツイッターで「本日、総合格闘技として知られる競技から引退することを決めました」とつづった。

13年4月からUFCに参戦したマクレガーは15年にフェザー級暫定王座を獲得すると、正規王者ジョゼ・アルド(ブラジル)をUFC王座戦史上最短の13秒KO勝ちで王座統一に成功。16年にはフェザー級王座を保持したまま、ライト級王者エディ・アルバレス(米国)に挑み、2回TKO勝ちを収めて2階級を同時制覇した。17年8月にはボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)とのボクシングマッチで対戦したことも話題に。10回TKO負けしたが、ファイトマネーだけで3000万ドル(約33億円)を稼いだと言われた。

ザ・ノトーリアス(悪名高い)の愛称通り、ケージ(金網)外でのトラブルも多発。18年4月にはUFC選手の乗車したバスを仲間ともに襲撃して逮捕。また同時期には長期間、UFCで防衛戦をしなかったとしてライト級王座も剥奪された。同年10月にはライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)に挑戦して4回一本負けした直後、セコンド陣がヌルマゴメドフに襲われ、乱闘騒ぎに。今年1月には出場停止6カ月、罰金5万ドル(約550万円)の処分を科されていた。最近ではマイアミでファンのスマートフォンを破壊したとして逮捕されるなど「お騒がせ男」としても知られていた。