ボクシングで今年最初のタイトル戦の前日計量が17日に都内で行われた。セミのアジア太平洋スーパーウエルター級王者井上岳志(30=ワールド)は69・4キロ、同級4位チェン・スー(中国)は69・7キロとリミット69・8キロ以下でパスした。

井上は1年前に世界初挑戦で判定負けから、8月に再起戦で王座を獲得し、初防衛戦となる。「調整はバッチリ。スパーリングも終盤左対策はできた。気が強そうでガンガンくると思う。気迫だけは負けないようにしたい」と自信を口にした。

この1年で「幅は広がった。ナックルのインパクトも強くなり、パンチをもらうことも少なくなった」と手応えがある。フィジカルを生かした接近戦が持ち味だが「右ストレートで倒すのが理想」とKOを狙う。WBOでは世界10位につける。世界再挑戦を目標に「世界ランクを上げていく試合をしたい」と意気込んだ。