ベルトがはっきり見えた敗戦だった。長野じゅりあが、タッグパートナー宮本もかとの「空手対決」に挑むも逆転負け。それでも試合後は「安心感があって尊敬できる偉大な先輩。一緒にタッグベルトを取りたい」と力強く語った。
ともに空手の有段者で、特に長野は世界大会優勝経験もある実力者。「私の愛を拳に込めて戦った」。鋭い視線で型を披露すると、狙いを定めてかかと落としや空手チョップを浴びせた。終盤まで互角の展開。宮本の卍(まんじ)固めをかわし、体を入れ替えて体固めへ。ギブアップのところまであと1歩に迫ったが、最後は宮本に押さえ込まれた。
7月に左指の骨折から半年ぶりに復帰。現役看護師でありながら、アクション俳優として、グラドルとしても活躍中。空手も含め、さまざまな経歴を持つ「五刀流」レスラーだ。「今も週2回は病院で働いている」。最近では患者さんが観戦に来ることもあるという。TikTokのフォロワーは約100万人とプロレス以外のファンも多い。中途半端にすることなく、すべて全力で取り組むのが人気の理由だ。
この日の試合で「じゅりあとならもっと上を目指せる」と宮本から高評価を受けた。プロレスではまだ実績のない長野。「もかさんの背中を見て頑張りたい」と宮本の思いに応えた。昨年3月のデビューから、持ち前の運動神経を生かし、力を付けてきた。徐々に勝利を手にし、ベルトの目標も見えるところまで来た。「一緒にベルトを取りたい」。パートナーとの絆を深め大きな目標に向かって再び走りだした。

