日本相撲協会は30日、夏場所(5月13日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

 北海道旭川市出身の旭大星(28=友綱)が唯一の新入幕で、北海道出身としては92年初場所の立洸以来、26年ぶり。北海道出身力士の幕内在籍も、98年夏場所の北勝鬨(現伊勢ノ海親方)を最後に、20年も遠ざかっていた。大鵬、北の湖、千代の富士らの横綱をはじめ、数々の名力士を輩出してきた相撲王国だけに、旭大星は「プレッシャーを感じる」と話す一方で「地元の期待の大きさは感じていた。10年かかったけど頑張ってよかった」と、08年初場所の初土俵から、10年余りかけてたどり着いた地位をかみしめた。

 「三段目か幕下のころ」(旭大星)に、元千代の富士の故九重親方から本場所中に「北海道が元気ないから頑張ってくれ」と、声をかけられたことがあった。「筋肉質でかっこいいと思っていた」という憧れの人が、自分のことを知っていたといううれしさと同時に、北海道出身としての誇りも植え付けられた。旭川大高時代は柔道81キロ級で北海道の頂点に立った負けん気の強さと格闘センスも後押しし、今ではほぼ倍増の150キロほどまで体重を増やし、相撲界の頂点を争う舞台に立つことになった。

 かつて旭大星が付け人も務めた兄弟子でもある師匠の友綱親方(元関脇旭天鵬)は「入門当時から知っているが、よく頑張ってくれた。でも、これで終わりじゃない。新たなスタート。いろんな経験をして(実力が)伸びている時なので、一気に番付を上げてほしい」と、期待を込めた。

 旭大星は「まずは勝ち越し」と、最初は控えめに夏場所の目標を語っていたが、最後は「勝ち越してから9勝、10勝として、三賞も目指したい」と上方修正した。今後の目標も「上がれるところまで上がりたい。三役も」と、夢をふくらませていた。