東十両13枚目の宇良(28=木瀬)が11月12日、居反りの大技で旭秀鵬(友綱)を下した。十両以上では93年初場所12日目に十両の智ノ花(のち元小結智乃花)が花ノ国に決めて以来、約27年ぶりの珍手だった。27年前の1993年(平5)1月22日付、大相撲初場所12日目を報じた日刊スポーツ紙面によると、居反りは1964年(昭39)5月11日以来、29年ぶり。更にさかのぼって、今から56年前の様子を復刻版で特別にお届けする。
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この日(1964年(昭39年)5月11日、大相撲夏場所2日目)、幕内の取り組みで、協会が決めている七十手にもない珍しい決まり手がでた。それは岩風-若天竜の相撲で、若天竜がはきこむのを、岩風は前へのめりながら相手の両足にしがみついて残し、そのまま抱えあげて自分の左横へ落としたもの。協会では、しばらく決まり手を発表できなかったが、居反(いぞ)りとした。その時の事情を秀ノ山親方は「まったく珍しいので、わたしもはじめて見た。大体はかつぎわざなのだが、いまの協会が決めている七十手には、かつぎわざを入れていない。それで勝負が決まったときの形が居反りに一番近かったので、そのようにした」といっている。
記者席では「きぬかつぎ」という人、「足とり」でいいという人、または「抱え投げ」などと、議論百出、まったく人騒がせな岩風の決まり手だった。(表記は当時のまま)

