今夏の埼玉県独自大会で初優勝した狭山ケ丘・平沢智太郎監督(29)は「帝京野球部で培った反骨心とか、1球への執念とか、指導者になっても生かしている部分はありますね」としみじみ話した。

帝京の同期には日本ハム杉谷拳士らがおり「入部時、16人の中でおれが一番下手」と劣等感を植え付けられた。だが、めげなかった。「彼らに負けてたまるか」。努力を重ね、3年の春季大会で念願のレギュラーの座を射止めた。だが、負傷により最後の夏はベンチ入りも出場果たせず、チームも都大会4回戦で敗れた。

今でも挫折の連続だ。優勝後、初めての公式戦となった9日の秋季大会は、初戦で川越にまさかの敗戦。「結果がすべて。言い訳はできません」と振り返った。そんな時、ふつふつと湧き上がるのは「一番下手」からレギュラーまで上り詰めた帝京時代の反骨心。「今に見ていろ」とすぐに照準を来年夏の大会に定めた。

優勝を決めた8月23日、帰宅後、恩師前田三夫監督(71)に電話で報告した。「すごいな。まだまだ頑張れよ」とエールを送られた。平沢監督は「次は甲子園がある大会で勝ってみろ、と試練を与えられた気がした」と勝手に解釈した。日刊スポーツの8月24日付埼玉独自大会優勝1面パネルを進呈されると「夏は絶対に負けられない」と連覇を誓った。

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