◇U―14ポニーの部、U―18パロミノの部◇6月26~30日◇福島・ポニーリーグNARAHA STADIUMほか◇予選トーナメント、決勝トーナメント(ダブル・エリミネーション方式)
コロナ禍を経て4年ぶりにアジアの野球少年が集まり、1枠しかないポニーリーグのワールドシリーズ出場権を争った。日本代表はU-16コルトの部は全勝で、U-14ポニーの部は王者台湾から金星を挙げるなどして、今夏の米国切符を手にした。国際的な学校制度の違いもあり、同じ中学3年生で編成した「2つのジャパン」の2週間に密着した。
【塁間短い仕様に順応】
ポニージャパンは順応力が試された。本部のある米国ポニーの投本間は16・46㍍と通常より約2㍍、塁間は24・38㍍と約3㍍短い。投手も打者も、野手も走者も体内時計をリセットした。投手は20球以内なら連投可能なため小刻みにリレー。総動員で大詰めの台湾戦を迎えるためだが、交代のたびに野手もあらゆるポジションに交代した。そして、台湾戦。そこまで対戦した投手の100㌔前後の球速から、最速139㌔までアップして対応に苦しみ、1度は負けた。しかし、敗者復活戦を経た再戦では攻略。決勝戦は台湾の不正バット使用で没収試合となり、日本が優勝した。日本ポニー史上に残る大金星を挙げた代表で、関東連盟から選出の4人も躍動した。
金星の台湾戦の途中、慣れない一塁からマスクをかぶった鹿倉隆志は「一塁からだから、相手打者の見えたことがありました」とリードに生かした。三塁、遊撃を機敏に守った山根碧は「慌ててショートバウンドを投げても峰松が捕ってくれたり、井上から球の待ち方を教えてもらいました」と仲間に感謝した。
昨年秋に患った肩痛から復活した大竹晴也は投手以外に内野守備、代打の準備をしながらボールボーイでも全力疾走。金星の台湾戦、最終回は一塁ランナーコーチだった。「(最終回に)4点とって勝てたのはうれしかったです」と今大会最大のハイライトを振り返った。そして、その攻撃で2点目の代打タイムリーを放ったのが佐々木悠晴だった。投手も捕手も4番も代打も経験して「試合に出られるだけで楽しいです」とハイレベルな仲間たちとのプレーを楽しんでいた。
○…日本では中学硬式野球が中心のポニーリーグだが、国際的には8歳から18歳まで各年代のチームが活動している。今回、福島で開催されたAP大会はポニーの部と18歳以下のパロミノの部。日本は名城大準硬式野球部の選手で編成され、台湾、フィリピンと対戦。決勝戦で台湾に敗れ、準優勝を手にした。また、日本はU―8、U―9、U―10、U―12のAP大会で優勝しており、7、8月に米国各地で行われる大会に出場する。
○…主会場となった「ポニーリーグ NARAHA STADIUM」は今年春からポニーリーグが福島・楢葉町とネーミングライツ契約を結び誕生。日本ポニーベースボール協会は東北の野球振興と復興支援を目指し、昨年夏に同球場で東日本大会を開催するなど、交流を続けてきた。選手宿舎は町内のJヴィレッジを利用して試合以外でも、選手、関係者の交流の場となっていた。

