沼本忠次の「鉄路をつなぐ」32 今も生きる鉄道唱歌

 

国鉄時代、東海道新幹線や在来線の優等列車の車内放送で鉄道唱歌の「汽笛一声新橋を~」のメロディーを誰もが1度は耳にしたことがあると思います。

鉄道唱歌が発表されたのは、1900年(明33)5月。鉄道開通から約30年後のことです。作詞は愛媛・宇和島出身で国文学者の大和田建樹、作曲は多梅稚(おおの・うめわか)でした。大和田は「地理教育鉄道唱歌東海道編」を大阪・心斎橋の三木書店から発売、大流行となりました。地理教育では、その土地の名所や旧跡、歴史などが歌詞に盛り込まれ、大変役に立ったといいます。大和田は、その後も全国を巡り、東海道編を含め5編を発表しています。鉄道唱歌は「七五調」。リズミカルで歌いやすいこともあり、100年以上がたった現在でも人気は衰えていません。

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