政界地獄耳

「夜の街」関連に「反社」が含まれる?/政界地獄耳

★今年の5月、指定暴力団・稲川総本部はコロナ禍の中、自治体や政府からの申請書や振り込みなどが増える時期に合わせ、同会規約を理事長名で通知。「任侠(にんきょう)の精神にのっとり社会貢献に務めることを旨とせよ」とし「振り込め詐欺などの特殊詐欺」について「何ら落度なく判断能力が低下している老人等を狙い撃ちにし、個人的な生活資金をだまし取るものであって誠に卑劣である。よってここに改めて稲川会会員に特殊詐欺の関与なきよう、再度厳禁する」との通達が出た。今はこういう時代なのだ。

★都知事・小池百合子は1日、感染者の感染経路不明者に対して「年代を見ると、20代が7人、30代40代がそれぞれ2人ずつ。夜の街関連の方々がかなり多いというのがつかめている」と説明。都は先月18日から1日までの148人の感染者のうち、32人が新宿の店の関係者だとした。ただ小池の説明でいう「夜の街関連まではわかっている」というのは、なかなかわかりにくい。そこを警察関係者が解説する。「新宿の夜の一大繁華街の接待をともなう飲食業に関わる人と、その関係者という言い方は感染者の中に『反社』が含まれているのではないか。彼らが誰かをかばっているのか、兄貴なのか親分なのか、2週間分の誰とどこで会ったかという追跡調査が難航しているからだろう」。

★感染者が追跡調査を拒むために濃厚接触者が特定できず、隔離対象が定まらない。つまり都から言わせれば、東京はいつまでたっても感染者が減らないループに陥ることになる。2日、東京都は新たに34人の感染者が確認されたと発表したが、30人超えは5月14日以来。この調子だと来月5日の都知事選も、予定通り行われるのか不透明だ。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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