政界地獄耳

安倍突き放し発言 二階の腹どこに/政界地獄耳

★自民党内はなんとなく首相・安倍晋三の花道を探るやりとりが飛び交う。既に首相の降板は既定路線のように話す議員もいる。大きな変化に安倍チルドレンといわれた3回生以下の空気が変わってきた。「それぞれ自分の道、政策派か国対派か、政策もいわゆる族議員としての道を歩み始め、将来の方向が見えてくると同時に、連続当選が絶対条件とわかってくると安倍チルドレンだけでは生き抜いていかれないことに行きつく。党全体を見るようになってくる」(自民党ベテラン議員)というあんばいで、勝ち抜くためには安倍にしがみつくより有利な方に動くことをいとわない。

★「チルドレンはひと通り政務官を経験して自民党のシステムが分かってきた。同時に自分の出番を考えるようになるし、次の選挙は誰をトップにして戦うのが良いのか考えるようになる。今までは順風満帆できたチルドレン議員も、いろいろ肩書がついた3回生から4回生になる時、4回生から5回生になる時に選挙で野党に足をすくわれる時がある。次の選挙は落とせない選挙だと考える議員が多い」(閣僚経験者)。

★そんな折、党幹事長・二階俊博が意味深な発言をした。二階はこれまで安倍の自民党総裁4選について「党内では安倍さんだろうと思っている人が多い」と発言してきて4選支持と思われてきていたが、2日の会見で「総裁から『総裁をやりたい、やらせていただく』という表明があって、私の方から『総理いかがいたしましょうか』って伺い立てていくようなものじゃなかろうが」と突き放す発言をした。これまでコロナ禍で国会を閉じたがる首相に「国会は簡単に閉じられない」とたしなめたり、給付金30万円の閣議決定をひっくりかえさせたり、黒川問題でも官邸の暴走を止めるなど官邸主導に歯止めをかけてきた二階の腹はどこにあるのか。やはり花道探しの一環か。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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