★「大臣がわからなくとも、秘書官室や内局が止めるだろう。自民党も防衛省も極端にレベルが下がったとしか言いようがない。もし首相・高市早苗が関与していたら、最も関係していても関与していないというのだろうが、戦前にもなかった政・軍一致だよ」とは自民党ベテラン議員。12日の自民党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊のソプラノ歌手・鶫(つぐみ)真衣3等陸曹が国歌を斉唱した。多くのメディアがおかしいと感じるも、自民党は誰も気にしない。承知の上での確信犯とみるべきか。自衛隊法は「隊員は選挙権の行使を除き、政治的行為をしてはならない」と定められており、党も防衛省も国歌斉唱にあちこちのコンサートで歌っているという程度のイベント感覚だったろうがシビリアンコントロール(文民統制)無視、自衛隊法も守らず憲法に自衛隊明記でもなかろう。

★問題視され13日、自民党幹事長・鈴木俊一は「個人に対してお願いした。国歌を歌うこと自体は政治的な意味があるものではなく、特に問題がない」というが、党大会に制服自衛官が来て個人でもなかろう。問題は党大会という政治活動への参加で国歌を歌うことが問題なのではない。自民党は間違いを認め国民にわびるという常識も作法もなくしたか。陸自だけでも21の音楽隊があり、各方面総監直轄の方面音楽隊が5隊、各師団・旅団長直轄の音楽隊は15隊。しかし彼女が所属する中央音楽隊は防衛相直轄だ。

★14日の参院外交防衛委員会で国民民主党幹事長・榛葉賀津也は防衛相・小泉進次郎に対して「シビリアンコントロールの中で、自衛官は活動している。現場では、部下は上官には逆らえないし、自衛官や防衛省職員は、政治家に文句は言えないんです。だからその分、我々(政治家)が現場の自衛官や、防衛省の職員のことを思って、守らないとだめだと思う」と当然の指摘。大臣は「事前に聞いていなかった」と正面から受け止めない。党大会は幹事長室が仕切るもの。鈴木は「代理店からのプラン」とひとごと、大臣も「聞いていない」では誰も悪くなく責任はどこにもないことになる。まさに現場から見れば「ベンチがアホやから野球がでけへん」が今の党と防衛省の実体か。(K)※敬称略