東京・銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」のレストランが、10月31日にリニューアルオープンする。自然豊かな高知の海・山・川で育まれた旬の食材にこだわった料理と県内全19蔵の銘酒を堪能できる郷土料理店で、新店舗名は「高知のごちそう処 おきゃく」。29日、報道関係者を招いた内覧会が行われ、わら焼きカツオの塩たたきやブリの刺し身などの海鮮もの、四万十牛や地鶏の炭火焼きなどが振る舞われた。

 高知・宿毛(すくも)市内で自ら経営していた店を閉め、都心で勝負する決意を胸に上京した下田直樹料理長は「自分自身にとっても大きな挑戦。東京でもこんなにおいしい魚を食べられる、ということを多くの皆さまにお伝えし、ご満足いただけるものを提供していきたい」と思いを語った。この日の内覧会には宿毛市出身の元関脇・豊ノ島さん、料理雑誌dancyuの元編集長で「土佐のおきゃく大使」を務める植野広生さんも祝福に駆けつけ、高知の食談義に花を咲かせた。

 2010年にオープンした「まるごと高知」は、今年で16周年を迎え、2月には累計来店者数が1000万人を突破。高知県の外郭団体・高知県地産外商公社が運営し、1階と地下1階の食品・酒類などの販売、観光案内フロアとともに、2階レストランも首都圏における高知の文化発信拠点としての役割を担ってきた。設備改修のため7月に一時休業していたレストランは、リニューアルオープンとともに民間事業者の運営に移行。高知県産品卸業の株式会社与力水産(宿毛市・吉村典彦代表取締役)に委ねられた。

 高知県地産外商公社の戸田泰史代表理事は「民間企業の新しい発想で、さまざまな高知の魅力を発信していただきたい。(レストランの再開で)高知の農林水産物、加工品、酒、観光などの東京における情報発信拠点である〝まるごと高知〟の機能も高まる」と期待した。