トランプ米大統領は13日、イランの港湾に対する米軍の封鎖措置を「再開する」と宣言した。トランプ氏はホルムズ海峡利用国に通過貨物の20%に相当する金額を安全確保の対価として受け取ると一方的に主張した。実現性は不明。米中央軍は13日、3夜連続となるイラン攻撃の開始を発表。イラン国営テレビによるとイラン軍は13日、クウェートの米軍施設などを攻撃した。
米中央軍によると、港湾封鎖措置は米東部時間14日午後4時(日本時間15日午前5時)に始める。イランは12日、海峡封鎖を改めて表明しており、海峡の支配を巡る攻防が激化。米イランの攻撃の応酬はやまず、6月に戦闘終結や海峡の即時開放を盛り込み発効した覚書は機能不全に陥った。
週明け13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、指標の米国産標準油種(WTI)の8月渡しが前週末比6・73ドル高の1バレル=78・14ドルで取引を終えた。終値として約1カ月ぶりの高値を付けた。
トランプ氏は13日のポッドキャスト番組で14日の攻撃も予告。「(イランが地下深くに核関連施設を建設しているとされる)ピックアックス山は標的になる」と述べ、近く攻撃する可能性を示唆した。米メディアによると、この山は中部ナタンズ付近に位置し、今年2月末からの攻撃では標的となっていなかった。
トランプ氏は交流サイト(SNS)で米国がエネルギー輸送の要衝である海峡の「守護者」になると訴えた。米軍による港湾封鎖はイランの船舶が対象で、他の全ての国は海峡を自由に利用できるとした。
貨物に課す対価について「手続きは直ちに開始される」とした。実際に導入されれば、日本を含む利用国に大きな影響が出る。米国はこれまで、海峡の通航料徴収に強く反対してきた。
イラン軍事当局は13日「海峡管理に米国が干渉することは許さない」と反発した。イラン国営テレビによると、イラン軍は13日、クウェートの米軍施設を無人機で攻撃し、米国の船舶にもミサイルで攻撃した。アラブ首長国連邦(UAE)国防省は自国のタンカー2隻が海峡でイランのミサイル攻撃を受け、乗組員のインド人1人が死亡したと発表した。国営の首長国通信が14日報じた。(共同)

